1996年７月に始まった【上方落語メモ】も、2004年10月３日そのファイル
数三百五十、演目数にして三百四十演題を終えることができました。初期の
頃からお付き合いいただた皆さまには８年もの永きに渡り、本当に本当にあ
りがとうございました。
今回の定期更新をもちまして【世紀末亭】「上方落語メモ」第７集を終わ
らせていただきたいと思います……。第７集が終わるんですよ、上方落語メ
モが終わるんやない。なんていうありきたりな小ネタを交えながら区切りの
「あとがき」をはじめます。
節目、区切りというのは何のためにあるのか？ 人間誰しも「慣れ」とい
う精神機能を持ってるようで、この機能があるからこそ、困難そうに思える
作業でも継続して行うことが可能になります。と同時に、継続の度合いが長
くなり過ぎると、かえって「慣れ」による不都合が生じ作業継続が困難にな
る。早い話が、夫婦の倦怠期とおんなじようなもんでしょう。
そこで「上方落語メモ」でも適当な時機に「節目、区切り」を設け、いっ
たん終了したとみなし、また新たな気持ちでゼロからのスタートをすれば、
慣れても慣れすぎない、ちょうどころ加減の慣れ具合を持続できるのではな
いか、という考えのもとに五十ファイル区切りの「集」ごとに「はじめに／
あとがき」を挟み込むことになっているのです。
ところがです、この区切りも７区切りを終えるまでになってくると、区切
り自体が慣れになってしまって、新たな気持ちで第８集を迎える気持ちが起
こってこない。もうこの上は「大区切り」を設けて新たに新たな気持ちで新
たに次の集を……
ちょっと考えてみただけです、ちょっと言ってみただけです。今回はいく
ら頭の中を絞ってみても、区切りらしい区切りを区切れそうにありません。
気持ち的に区切れたのか区切れなかったのかスッキリしないまま、とりあえ
ず数のうえでの五十区切りだけで第７集を終了してみます。
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